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2006年4月21日 (金)

大学院博士課程後期に入学しました!

Gakuseisho_1 この4月に社会人のまま、大学院博士課程後期に入学しました! 写真は、二十数年ぶりに手にしたピカピカの「学生証」(学生番号など一部削除)。入学した先は、正式名称で「徳島大学大学院/先端技術科学教育部/システム創生工学専攻/知能情報システム工学コース」という超長いところで、文字数で言うと、落語「寿限無」に登場する子供の名前の冒頭「寿限無寿限無五劫の擦り切れ海砂利水魚の水行末雲来末風来末食う寝るところに住むところ」あたりまでと同じ長さになります。
 大学院での指導教官は青江順一教授で、ジャストシステムのATOKも指導されていた「言語処理技術」一筋数十年の、この領域での大家であるとともに、大学発ベンチャー「言語理解研究所」の代表でもあります。研究テーマを「自然言語処理技術のオンラインマーケティングへの応用」とし、3年間勉強するつもりです。………

 青江教授には、大学時代の1981年にC言語のコンパイラを開発した時にたいへんお世話になりました(広屋修一,青江順一,高橋義造:“中間コードによるCコンパイラの試作”,情報処理学会第25回全国大会,3C-8, pp.365-366, 1982年)。
 その当時、まだ日本ではプログラミング言語「C」の名前が知られ始めたけれど和訳の本もなく、身の回りに使えるコンパイラもなく、その当時の指導教官で恩師の高橋義造教授から「広屋君、Cという言語が流行り始めたみたいだから、大学の計算機センターにある大型計算機FACOM 230-38上に作ってみないか」と言われ、5月の連休前にポンと英語の本を1冊渡されたのを覚えています。その本が"Kernighan and Ritchie's The C Programming Language, 1st Edition"で、後に「K&R」という愛称で呼ばれるC言語のバイブルでした。本を渡された瞬間は1年でCコンパイラを作るということのたいへんさがよくわかっておらず、英語の本はちょっと辛いなぐらいに思っていました(最終的には10カ月でC言語のサブセットのコンパイラが完成し、翌年の大学院のC言語の演習で活用されました)。
 当時、プログラミングに夢中だった私は、プログラミング言語Pascalの設計者のNiklaus Wirth教授によって書かれた名著「アルゴリズム+データ構造=プログラム」という本がたいへん気に入っていまして、その本の最後の方に書かれていた、Pascalを仮想スタックマシン用の中間コード(Pコード)にコンパイルする「再帰降下パーザ」を真似してCコンパイラも作ればいいやぐらいに思っていました。5月の連休に「K&R」を読み込んで、C言語の「構文木」を推定で作り、それを青江先生によくレビューしていただき、再帰降下パーザで実装可能な範囲にC言語をサブセット化しました。その後、Pコードを真似してSコードという仮想スタックマシンを設計し、CコンパイラのコードをこのSコードに変換するというコンパイラを作ることにしました。また、Sコードを大型計算機で実行させるために、マクロプロセッサとアセンブラを使って機械語に変換することにしました(話がだんだん超マニアックになってきました)。このCコンパイラは、語彙解析部/構文解析部/コード生成部の3つのモジュールから構成されていましたが、これ自身をC言語で記述することによりC言語の構文を習得し、これをSコードへ手でコンパイルすることで、コンパイラのコード生成部の習得をするという手順で実現しました。大学時代の懐かしい思い出話でした。

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