2015年3月29日 (日)

米ディスプレイ広告市場予測(2013~17年):Facebook+Twitterシェアが1/5→1/3に

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 米eMarketer社が発表した米国主要ネット媒体社別のディスプレイ広告市場予測(2013~2017年)をグラフ化してみました。

 最初の図面は全ディスプレイ広告内での売上シェア予測ですが、2015年には、Facebookが1/4のシェアを確保し、TwitterがYahoo!を上回ると推定しています。また、2017年には、Facebook,Twitterの2強ソーシャルメディアがディスプレイ広告市場全体の1/3を占めると予想しています。

 次の図面はモバイル・ディスプレイ広告だけを抜き出した売上シェア予測ですが、Facebook,Twitterの市場シェアはモバイルでさらに大きいことがわかります。2017年にはTwitterのモバイル・ディスプレイ広告売上がGoogleに肉薄すると予想しています。

 最後の図面は、市場全体と主要媒体社別に見た、ディスプレイ広告売上中のモバイル売上比率を示したものですが、グラフ中央の黒字の点線が示す市場全体平均でも、2015年にはモバイル売上比率が5割を超えると予想されている中、Twitter,Facebookではこのトレンドよりも早いスピードでモバイル売上シフトが進んでいることがわかります。また、両媒体のモバイル売上比率の伸び率は2015年以降鈍化し、Twitterで90%、Facebookで75%程度で落ち着くと予想しています。

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2015年2月25日 (水)

2014年国内インターネット広告費は1兆円超え、運用型広告は前年比24%増("日本の広告費"をグラフ化)

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 2月24日に、電通より恒例の「日本の広告費」の発表がありました。2014年の日本の総広告費は6兆1522億円(前年比102.9%)と6年ぶりに6兆円超えとなりました。また、インターネット広告費は、遂に1兆円超えの、1兆519億円(媒体費億8245億円、制作費2274億円)となりましたが、前年比2桁%成長(112.1%)も6年ぶりとなります。1996年に初めてインターネット広告費が統計に表れた際の市場規模が16億円でしたので、そこから18年で3桁成長したことになります(感慨深いです)。

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 2014年のインターネット広告費の内訳を見ると、運用型広告費が5106億円(前年比123.9%)と2年連続で20%以上の成長を維持しつつ、枠売り広告費も3139億円(前年比101.9%)と前年を上回りました。

 4マス広告費については、前年比101%と微増ながら3年連続で前年実績を上回りました。

【 2004年~2014年の「日本の広告費」に関するの記事目次 】

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2014年8月10日 (日)

今年で10周年記念「インターネット広告ビジネス」の特別講義(兵庫県立大学大学院)

 気がつけばもう1ヶ月以上前になりますが、今年も恒例の兵庫県立大学大学院応用情報科学研究科でのインターネット広告ビジネスの特別講義を行いました。今年で遂に10周年(といっても途中1年お休みしたので9回目)。
 年々インターネット広告の対象範囲が広がっていきますので、3時間の長めの講義とはいえ、やはり対象の絞り込みが必要になります。今年はやや広告配信技術よりに寄せ、下記のような講演内容としました。

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【 講演内容 】━━━━━━━━━━━━━━━━
1.インターネット広告の具体事例
2.なぜインターネット広告が注目されているのか
3.インターネット広告の模式化・指標・最適化
  ・基本モデル
  ・パーチェス ファネル
  ・ISAS
4.インターネット広告配信技術
  ・ターゲティング広告配信
  ・リターゲティング広告
  ・行動ターゲティング広告
  ・リッチメディア広告
  ・動画広告
  ・スマートフォン広告
  ・ネットワーク広告
  ・検索連動型広告
  ・ソーシャルメディア広告
5.プログラマティック広告 (DMP、DSP)
6.クラウドサービスを活用した広告配信
7.クロスデバイス広告
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 上の模型の写真は講義を行った教室が入っているビルの入り口にあるもので、スーパーコンピューター「京」の入っているビル(というかビル1棟がスパコン)のすぐ隣にあるのがわかるかと思います。ちょっとびっくりするのは、その奥のビル一棟まるまるが冷却専用の施設であることです。超高速計算機は発熱の凄さがわかります。

 下の写真は、授業の帰りに一駅隣にある話題の「理研のCDB」で記念撮影したものですが、先週、このビルの上をたくさんヘリが飛んでいるみたいだとの連絡をもらい、ニュースサイトをチェックしたところ、あの悲しい事故があったことがわかりました。

2014年2月21日 (金)

2013年国内インターネット広告費は9381億円、運用型広告費:枠売り広告費=6:4に("日本の広告費"をグラフ化)

★2014年版国内インターネット広告費はこちら★

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 2月20日に、電通より恒例の「日本の広告費」の発表がありました。2013年の日本の総広告費は5兆9762億円(前年比101.4%)と2年連続で前年実績を上回りました。インターネット広告費は、前年比108.1%の9381億円(媒体費億7203円、制作費2178億円)となりました。

 2013年度の運用型広告費は4122億円(前年比121.4%)、枠売り広告費は3081億円(前年比95.2%)となり、運用型広告費:枠売り広告費=6:4という比率になりました(昨年は5:5)。

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2013年の運用型広告費の伸びは、スマフォ/タブレットの普及による検索連動型広告費の拡大と、DSPの普及によるものが大きいとのことです。

 4マス広告費は100.1%と微増ながら2年連続で前年実績を上回りました。一方、インターネット広告費は、現在の集計方法に変わった2005年以降の8年間で市場規模が約3.7倍拡大しました。インターネット広告費の2014年の成長率が2013年と同程度となれば、いよいよ”2014年はインターネット広告市場規模1兆円超の年”になりそうです。

【 2004年~2014年の「日本の広告費」に関するの記事目次 】

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2013年11月10日 (日)

同志社大学理工学部で「インターネット広告ビジネス」の講演をしてきました

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 11月6日に、同志社大学 京田辺キャンパスで、理工学部の3年生を中心に約110名の学生「インターネット広告ビジネス」に関する講義をしてきました。京田辺キャンパスは京都市と奈良市の中間に位置した、自然に恵まれた美しいキャンパスですが、この時期は特に、キャンパス内のあちこちで綺麗な紅葉を眺めることができました。
 今回の講義は情報システムデザイン学科の佐藤健哉教授の「ネットワークシステム構成論」のゲストスピーカーの形で行いましたが、内容は9年前に始めた兵庫県立大学大学院 応用情報科学研究科での3時間の特別講義(今年は7月実施)の内容を1時間半に圧縮したものをベースに組立てました(講義のきっけかけはコチラ)。 

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 いつもはビジネスマンや大学院生に話をしているので、大学生100名規模に話をする機会というのは案外なく、2004年に立命館大学で「ICT企業リーダによるリレー講座」というのをやらせていただいて以来のものとなりました。昼休みから授業直前に感じられるエネルギー感と講義内容を理解してもらえるかなという不安感が、講義前のいい緊張感を作ってくれました。
 今回、講義レポートをすべて拝見させていただくことができ、この週末にじっくり読ませてもらいました。今後実施する大学生への講義に対して非常に貴重なフィードバックが得られたのと同時に、大学生がインターネット広告に対してどのような感覚を持って接しているのかについての貴重な利用者ヒアリング結果にもなりました。

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 多くの学生から寄せられたコメントを要約すると、「普段よく接触しながらあまり気にかけていなかったり、ウザいと思うことの多いインターネット広告の裏側の仕組みが、ここまで奥深く工夫されているもので、それほどまでに大きなお金が流れているのか、これを機会にもうちょっと勉強してみるか」というもので、講師が思っていた以上に新鮮な発見として受け止められていたことを知り、ちょっとほっとしました(なかなか学生さんの受講態度からは、そのあたりは読み取れないものです)。
 個別のコメントで私が興味をもったものに、「普段は広告をPCで見ているのでネット広告の市場規模がまだ新聞広告の規模を越える程度でしかないのかというのに驚いた」というものがありましたが、この世代でのメディア接触の差が如実に出ているものだと思いました。

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この他、「ソーシャルメディア→口コミの時代において消費者に邪魔だと思われる広告は逆効果だと思う(興味のない大量のTVCMやしつこいリターゲティング)」「通信環境が悪いところで、動画コンテンツの前に広告が入るのはやめて欲しい」「ディスプレイ広告→サーチ広告→ソーシャル・マーケティングの流れを、受動→能動→受動と捕らえると、それは情報過多が引き起こしたものではないか」というあたりは、その通り!と共感しました。

 講義の後、恵喜館というビルにある佐藤教授の研究室を見学させてもらいました。研究テーマは「高度道路交通システムにおける車車間通信の研究」や「拡張現実感技術を利用したネットワーク家電制御方式」などがあり、学生さんにデモと簡単な説明をしてもらいましたが、実用性重視の研究感覚に感心しました。

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【 今回の講演内容 】━━━━━━━━━━━━━━━━━
1.インターネット広告の具体事例
2.なぜインターネット広告が注目されているのか
3.インターネット広告の模式化・指標・最適化
4.インターネット広告配信技術
  ・ターゲティング広告配信
  ・リッチメディア/動画広告
  ・スマートフォン広告
5.サーチ広告
6.ソーシャルメディア活用マーケティング
7.リアルタイム入札型広告( Ad Exchange/DSP/SSP/DMP )
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2013年11月 3日 (日)

「ねむり時間計」1ヶ月ほど使い睡眠時間が10分ほど伸びました

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2_3 オムロン「ねむり時間計HSL-002Cを使い始めてから1ヶ月ほどが経ちました。何でも「見える化」というのは大事ですが、利用開始から約1ヶ月で平均睡眠時間が10分ほど延びました。まあまあの成果です。仕事の忙しさやおつきあい等により睡眠時間は変化しますが、短い睡眠時間の日が続くとそれが数字ではっきりするので、自然と”今日は少し早く寝よう”という気になります。歩数計で運動不足を把握したり、レコーディング・ダイエットでカロリーオーバーを把握するのと同じ効果です。

 実は30代後半から40代前半の創業期の会社にいた頃に、ウィークデーの睡眠時間が1日数時間程度の期間が続き、いつの間にかショートスリーパーになったような気がします。専門家は睡眠時間の長短は遺伝子で決まっているようなことを言いますが、個人的にはほんとうにそうなの?と少し疑ってます。今は昔と違い、平均5時間前後は寝ていて、寝つきもよく、深く寝ている方だと思うのですが、もういい年なのでもう少し体にも気をつけた方がいいかなと思い初め、最近、睡眠時間を見える化する目的で「ねむり時間計」を買いました。

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 この「ねむり時間計」を枕の横あたりに置いて寝ると、機器の中にある加速度センサーが体の動きが検知し、入眠時間や眠りの深さが記録されるらしいです。その記録をスマートフォンへブルートゥースの無線通信でアップロードし(私の場合はiPhone5sへ)、1日、1週間、1ヶ月の切り口のわかりやすいグラフで確認します(この記事の一番下の動画を見ると操作性がよくわかると思います)。

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 1週間のデータ(睡眠時間、寝つき時間、就寝・起床時間、起床にかかった時間)は、9種類の動物の名前をつけた”ねむりタイプ”に分類され、ねむりに関する簡単なアドバイスが出てきます。ちなみに、私はずっと夜更かしの「フクロウ・タイプ」です。

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 この「ねむり時間計」のもう一ついいところは「ソフトウェア制御のインテリジェント目覚まし」である点であす。アラームは3パタン設定できて、その設定をスマートフォンへの無線通信により設定できます。私の場合、ウィークデーの2パタンとウィークエンドの1パタンの3パタンでアラームを使い分けています。アラームを鳴らす時間は、睡眠データを利用して希望起床時間近傍で起きやすそうな時間か、普通の目覚ましのように絶対時刻で設定でき、かつ、アラーム音量やスヌーズ間隔や鳴っている時間もパタン別に変更できます。今時のハイテク時代、目覚まし時計はこういう風にきめ細やかな設定ができるべきだと思います。

 この種の機器設定をすべてスマートフォンに追い出した結果、機器のボタン類がものすごくすっきりしていて持ちやすく、ふとんの上においていても全然違和感がない、とてもいいデザインになっています。



2013年7月 7日 (日)

9年目・8回目の兵庫県立大学大学院「インターネット広告ビジネス」の特別講義

Photo_3  今年で9年目、8回目となった兵庫県立大学大学院応用情報科学研究科での「インターネット広告ビジネスの最前線」の3時間にわたる特別講義の内容は、大きな流れでは同じですが、昨年1年スキップしたこともあり、内容をかなり変えてみました。
 デバイス的にはモバイルの部分はすべてスマートフォンに換え、動画・リッチメディア広告の内容も増やしました。サーチ広告の部分は内容を絞り、同じ運用型広告でもDSP/Ad Exchange等の話を増やしました。また、新しいトピックスとしてアド・ベリフィケーションを追加したり、ソーシャルメディアについては、広告よりもそれを活用したキャンペーン事例に切り換えました。

Photo_2  写真の左側がスパコン「京」が入っている理研の計算科学研究機構の建物で、右側がそこと廊下でつながっているた兵庫県立大学大学院計算機科学センタービルになります。最寄り駅の「京コンピュータ前駅」の回りはあまり2年前と変わっていませんが、ポートライナーで1~2駅三ノ宮駅寄りの「医療センター駅」~「市民広場駅」までは、神戸の医療産業都市構想に従ってビルがずいぶん増えたようです。

 今回、特別講義の最後に、同志社大学モビリティ研究センター長の佐藤健哉教授が飛び入り参加してくれました。佐藤教授とは20年ちょっと前に、スタンフォード大学計算機科学科のDavid Cheriton教授の研究室で客員研究員として滞在していた仲なのですが、まさか20年ぶりの再開・会話がこの講義での質疑応答になるとは思いもよりませんでした。特別講義を開催している中本幸一教授と佐藤教授が同じ組込システム領域の研究者という縁で再会をはたすことができました。

【 講演内容 】━━━━━━━━━━━━━━━━ 
1.インターネット広告の具体事例
2.なぜインターネット広告が注目されているのか
3.インターネット広告の模式化・指標・最適化
4.インターネット広告配信技術
  ・ターゲティング広告配信
  ・アドネットワーク
  ・動画広告
  ・スマートフォン広告
5.サーチエンジン・マーケティング(SEM)
  ・リスティング広告、サーチエンジン最適化(SEO)
6.ランディング・ページ最適化(LPO)
7.ソーシャルメディア活用マーケティング
8.リアルタイム入札型広告( Ad Exchange / DSP / DMP )
9.アド・ベリフィケーション
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2013年5月 8日 (水)

IABからHTML5ディスプレイ広告のガイドラインが出ました

 IABから"HTML5 for Digital Advertising 1.0: Guidance for Ad Designers & Creative Technologists "が出ました。HTML5は、フラッシュと違い、PC/Mobile両方の環境で動作する動的クリエイティブ用プラットフォームとして期待が高いものですが、このガイドラインは、HTML5を利用したデジタル広告の共通フレームワークを規定したものであり、広告サーバーとの互換性を最大化するための推奨事項、パーフォーマンス向上のための最適化手法、動画やアニメーション利用のためのガイドライン、制作ツール群の整理等が記載されています。

【 目次 】
 1.概要
 2.HTML5ディスプレイ広告
 3.バナー内ビデオ広告
 4.アニメーション
 5.HTML5関連ツール

2013年5月 4日 (土)

「総天然色ウルトラQ」をアプリ「怪獣キャッチ大作戦」で楽しむ

Ultraq1  GWにWOWOWでお待ちかね「総天然色ウルトラQ」をやっていますが、「WOWOWプログラムガイド」アプリの一番下に出現した「怪獣キャッチ大作戦」メニューを使ってリアルタイム視聴すると1話毎に名場面カードがもらえるとう道具立て、なかなかいけてます。放送中の番組の音声をアプリが識別し、関連する回の名場面カードが自動的にダウンロードされるというものです。音声は番組のどこでもよいという仕様でなく、”番組冒頭からエピソードタイトル周辺まで”の音声をキャッチするという約束だったのですが、最初にこのアプリに気がついた時は、第4話のマンモスフラワーの途中で、それに気がつかず、あれこれ音声の大きさやらをスマフォの位置やらを調整していました。Ultraq2 後で、アプリのテロップの注意書きに気がつき、第5話のペギラの回の冒頭ではばっちり名場面カードをゲットできました。リアルタイム視聴を加速させるための道具立てとして、テレビ音声をスマフォ・アプリで認識させて、デジタルグッズを付与するというこのやり方、いいですね。

2013年3月17日 (日)

日本のスマートフォン広告市場規模予測、2013年には1000億円超、2017年には2000億円超

スマートフォン広告市場規模予測(商品別・販売チャネル別) 3月15日に CyberZ社よりスマートフォン広告市場動向調査の発表がありました。2012年の日本のスマートフォン広告市場規模は856億円億円(前年比3.4倍)としており、先日の電通発表「日本の広告費」のインターネット広告費全体と比較すると10%程度の規模感ということになります(媒体費で比較すると13%程度、ただし元データが違うので目安でしかない)。また、今回CyberZ社発表のスマートフォン広告市場規模予測では2013年で1000億円超、2017年で2000億円超としています。

 また、商品別売上規模は、リスティング広告、ディスプレイ広告、成果報酬型広告が大凡6:3:1の比率のまま成長していき、販売チャネル別売上規模もオンライン対オフラインが大凡1:2の比率のまま成長していくという予測数字となっています(この種の予測値で販売チャネル別売上予測は珍しいです)。

 CyberZ社のプレス文では、商品別の市場予測グラフと、販売チャネル別の表が記載されていましたが、これを重ねていっしょに参照したいと思い、グラフ化してみました。リスティング広告もRTB型のディスプレイ広告もオンライン購入可能ですが、広告主からの直接のオンライン購入比率は5年後もあまり変わっていないとしているのは興味深いです。

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【 2004年~2011年の「日本の広告費」に関するの記事目次 】

 

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