2010年10月11日 (月)

「行動ターゲティング広告の自主規制プログラム」を米メディア/マーケティング業界が策定

 米国の下記のメディア/マーケティング業界団体が「行動ターゲティング広告の自主規制プログラム」(Self-Regulatory Program for Online Behavioral Advertising)を策定しました。

 -American Association of Advertising Agencies (4A’s)
 -American Advertising Federation (AAF)
 -Association of National Advertisers (ANA)
 -Council of Better Business Bureaus (CBBB)
 -Direct Marketing Association (DMA)
 -Interactive Advertising Bureau (IAB)
 -Advertising Initiative (NAI)

このプログラムは、下記の5つの重要なコンポーネントから構成されています。Advertising-Option-Icon

Advertising Option Icon
 行動ターゲティング広告の上かその近くや、行動データ収集しているWebページにアイコンが表示され、これをクリックすることで十分な説明やオプトアウトが容易になる。実際にはこのページのような形で利用されるようです。

www.AboutAds.infoAboutAds.info
 行動データを収集したり行動ターゲティング広告を使う企業は、上記の Advertising Option Icon等を利用して www.AboutAds.info サイトへ訪問することを推奨する。また、行動ターゲティング広告に興味を持つ企業はこのサイトへ登録することで、消費者が簡単にオプトアウトできる仕組みを提供できる。

Consumer Choice Mechanism
 消費者が www.AboutAds.info を訪れることで、全部または一部の会社の行動履歴収集を簡単にオプトアウトできる機能を提供する。

Accountability and Enforcement
 CBBBとDMAは2011年から、実施状況のモニタリングと強化、消費者苦情解決管理に関する責任を持つ。DMAとCBBBは、この自主規制を守っていくためのモニタリング技術を導入する予定である。

Educational Campaign
 業界と消費者間でこのプログラムの認知向上をはかるため、業界団体は広く啓蒙活動を行っていく。

2010年2月28日 (日)

2009年インターネット広告費、新聞広告費を抜き第2位に(「日本の広告費」をグラフ化)

Graph1  2月22日に、電通より恒例の「日本の広告費」の発表がありました。2009年の日本の総広告費は5兆9222億円(前年比89%)と2年連続で前年実績を下回る結果となりました。このような市場環境の中、インターネット広告費は、前年比101%の7069億円(媒体費5448億円、制作費1621億円)、検索連動広告は1710億円、モバイル広告は1031億円(モバイル検索連動広告は224億円)となりました。
 4マス広告費が5年連続で前年を下回る中で、新聞広告費が前年比約2割減の6739億円となりましたが、インターネット広告費は不況の中でもぎりぎり前年比割れを回避し、インターネット広告費はテレビ広告費に次ぐ第2位の広告メディアになりました。
Graph2  インターネット広告費は2004年にラジオ広告費を抜き、2007年に雑誌広告費を抜き、2009年にはついに新聞広告費を抜き去ることになりましたが、これは2年前に私が予想していた追い越しポイントより「1年前倒し、かつ、売上規模1千億円下の場所」でおこりました。不況がメディア・シェアをいっきに変えるきっかけになったと考えられます。
 4マス広告費とインターネット広告費と衛星メディア広告費をあわせた「主要メディア間の売上シェア」をグラフ化してみました。インターネット広告費は、主要メディア内で2割のシェアを占めており、インターネット広告費を構成するディスプレイ広告や検索連動広告、モバイル広告などのそれぞれが単独でラジオ広告費や雑誌広告費に匹敵する規模に成長していることがわかります。また、売上額ではディスプレイ広告が前年割れしているという見方になりますが、売上シェアとしては順調に成長していることがわかります。
 インターネット広告費を細分化した売上シェア・グラフを眺めていて感じるのは「進化し続ける広告メディアのみがシェアを伸ばす」ということです。今後も、インターネット広告は進化を続けるでしょうが、それはインターネット・メディア内にとどまらず、既存メディアとのクロスオーバーも含めた形で進化していくことでしょう。

Graph3Graph4 

【 2004年以降の「日本の広告費」に関するの記事一覧 】

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2009年11月23日 (月)

「TULLY'S COFFEE」のCMにクライテリア・コミュニケーションズ社のビルが登場

Criteria ここしばらく、「TULLY'S COFFEE」ブランドのチルドカップコーヒーのCMが結構たくさん流れていますが、なんだか見覚えのある風景だなぁと思ったら、CMのロケ地はサイバー・コミュニケーションズ社とクライテリア・コミュニケーションズ社のちょうど真ん中にある広場で、カメラがズームしていく建物は正にクライテリア・コミュニケーションズ社のビルそのものですね。このあたり「イタリア街」と呼ばれ、イタリアをテーマにした建物や石畳がおしゃれなので、よくCM・雑誌などの撮影に使われています。CMは「TULLY'S COFFEE タリーズのある世界篇」というそうで、伊藤園のCM紹介ページに Flash動画がリンクされています(YouTube にももう少し大きい動画がありますね)。

2009年9月13日 (日)

阪急電車がJRに乗り入れ?と思った「山手線命名100周年記念列車」

Yamanote100 今週木曜日の夜、五反田駅でラッキーにも「山手線命名100周年記念列車」に遭遇しました。ホームに茶色の列車が入ってきた時に、大阪出身の私は一瞬「げっ、これ阪急電車やん」と思いました。関西で阪急電車を使っていた人は結構そう思った人も多かったんじゃないでしょうか。あるいは、鉄道マニアの私が「新幹線の最初の車両テストはレール間隔が同じ阪急京都線でやった」という話と頭の中で一瞬混線したせいかもしれません(実際には新幹線・阪急のレール間隔が"標準軌"で山手線は"狭軌"なので乗り入れできませんが)。
 でも、これよくよく見ると、茶色に塗装しているんじゃなくて、明治製菓のミルクチョコレートのパッケージでラッピングしているんですね。凄。

2009年4月12日 (日)

JR神田駅に登場した「十六茶」の新垣結衣・等身大POPにびっくり

Juurokucha_2  神田駅の改札すぐ横に突然登場した「十六茶」のプロモーション用POPですが、イメージキャラクターのガッキーの等身大POPで、今までにない強烈なパターンにぎょっとしました。普通の人型のPOPだとすぐに持って行かれるので円筒形のケースにいれているのか、円筒形のケースだと、お茶のボトルを連想しやすくて、円筒にコピーもいろいろ書けるのでこういう形になったのか。いずれにしても、「朝飲んで欲しいお茶」というコンセプトには、新垣結衣はぴったりな感じで、さらに、改札横で朝ビジネスマン・OLに接触するというのはよく考えられています(実際には神田駅は朝降りる人の方が多いでしょうが)。ちょっとオジサンが携帯カメラで撮影するには抵抗がありましたが、怪しまれないように一発必中で撮影して現場を離れました(笑)。
 「十六茶」のWebサイトには、「ガッキーおみくじ」というおもしろい仕掛けがありますが、結構あれこれ新垣結衣ががんばった表情が隠されていますよ。

2009年2月25日 (水)

2008年のインターネット広告市場規模は約7千億円、総広告費が前年比95%の中、前年比116%で伸張

【 関連データへのリンク一覧 】
 ●2010/2/22 「2009年 日本の広告費」(電通)   NEW!!
 ●
2008/2/20 「2007年 日本の広告費」(電通)
 ●2007/4/16 「2007年~2011年のインターネット広告費に関する試算」(電通総研)
 ●2007/2/20 「2006年 日本の広告費」(電通)
 ●2006/2/20 「2005年 日本の広告費」(電通)
 ●2005/2/17 「2004年 日本の広告費」(電通)

Japan_ad_market_20091_2 今年も2月23日に、電通より恒例の「日本の広告費」の発表がありました。景気後退の中、インターネット広告市場がどれぐらい伸びたのか、噂に聞く4マス広告の落ち込みはどこまでの大きさなのか、たいへん注目された数字でした。
 その結果は、2008年の日本の総広告費が6兆6926億円(前年比95%)の中、インターネット広告費は、前年比116%増の6983億円媒体費5373億円制作費1610億円)、検索連動広告1575億円モバイル広告913億円モバイル検索連動広告170億円と発表されました。
 Japan_ad_market_20092 4マス広告の落ち込みは噂通りの厳しい数字で、前年比で、テレビは4%減、新聞は13%減、雑誌は11%減、ラジオは7%減という結果でした(ラジオ広告と検索連動広告の市場規模がほぼ並びました)。媒体別の売上傾向を適当に外挿すると、2009年にはネット広告と新聞広告の売上規模が逆転しそうです。また、2010年にはネット広告はテレビ広告の半分程度の売上規模になりそうです。
 今年の「日本の広告費」の発表は例年より少し遅れたように感じました。ここしばらくの傾向は、「発表日の基本が2月20日で、その日が金曜日から日曜日の週末にかかる時は2月17日」でしたが、今年は発表が例年傾向比で約1週間後ろにずれたようです。

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2008年12月 7日 (日)

チキンラーメン50周年「あなたのインスタントラーメン物語」がクリスマスツリーを飾る

Chikinramen50shunenChikinramentree  今朝の朝日新聞の日清食品の一面広告は、左の写真のようにすべての日清食品のラーメンは50年前に発明されたチキンラーメンにはじまることを示した「チキンラーメン・ツリー」とでもいうべき巨大なインスタントラーメンの系譜です。このツリーのイメージをクリスマスツリーにひっかけ、みんなのインスタントラーメンにまつわるエピソードを、Chikinramen1960Chikinramen2008ツリーの飾りにしようというキャンペーンをWebサイトで展開しています。  私も1967年のチキンラーメンにメッセージをぶらさげてみました。クリスマス前後のイベントでツリーが公開されるようですが、どんなツリーが見られるんでしょうね。

2008年9月21日 (日)

20世紀初頭の南極探検隊員募集で成功した伝説の広告クリエイティブ

Shackleton  週末に、BS放送で放映されていたリンクアンドモチベーションの小笹社長の講演ビデオを見ました。小笹社長はリクルートに入社当時の人事研修で、下記のアーネスト・シャクルトンが南極探検隊員の募集で利用した広告クリエイティブで5千人が応募したという話しに感動したとのことで、「人は金だけで動くのではない」というところに共感し、モチベーションを軸にした会社をおこした原点がそこにあるような話をしていました。

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南極探検隊員募集広告クリエイティブ
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求む男子。至難の旅。僅かな報酬。厳寒。暗黒の長い日々。
耐えざる危険。生還の保証なし。
成功の暁には、名誉と賞賛を得る。
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 この広告クリエイティブの原点が知りたくて、少しネットサーフィンをしてみましたが、このサイトが一番情報がまとまっていたように思います。また、実際の広告クリエイティブのフィーリングがビジュアルに伝わってきたのはこのサイトでした(写真の原典はこちらのサイトのようです)。いずれにしても、1900年か1901年あたりにタイム誌へ募集広告を掲載したようです。

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英語の原文: 南極探検隊員募集広告クリエイティブ 】
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Men wanted for hazardous journey.   Small wages.   Bitter cold.
Long months of winter.   Constant danger.   Safe return doubtful.

Honour and recognition in case of success.
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2008年9月15日 (月)

上海旅行(11)~「広」の字の漢字のルーツと、日中での略字の差~

Hiro2Photo  私の苗字の「広屋」の「広」の字は、正しくは「廣」(广の中は黄)なのですが、日本では正しい「廣」の字のフォントは希にしかシステムになく、通常は「廣」(广の中は黄色よりも横棒が一本多い字)が表示されます。Hiro 届出はもちろん正しい字でやるのですが、役所や金融機関側のデータの格納が通常の旧字フォントで登録されているため、窓口で「正式な文字はこれであっていますか?」と確認されたり、・あの・社会保険庁さんのオンライン年金確認システムでも当初本人確認ができなかったということもありました。
Hiro3 で、どこで中国の話とつながるかというと、旅行中、「広告」とか「広場」とかにある「」の文字を車の中からたくさん見て、中国では通常は略字で「まだれ」だけの「广」となっているけれど、固有名詞を中心に旧字の「廣」を使っているなと思いました。Remocon  ただ、一度も日本の標準旧字フォントの「廣」は見ませんでした。これで結論づけるには早いですが、上海の街中を見た感じでは「広」のルーツは「中が黄の廣」のように見えました。
Hiro4  漢字というのは日本人にはなじみやすく、街中の看板でもそう思いましたが、飲食店に転がっていた写真のクーラーのリモコンでも、説明書がなくてもなんとなくわかるというのがありがたかったです。
 最後に上海の高速道路にたくさん表示されていた看板広告ですが、いくつかの場所は広告が埋まりきっておらず、その場所には広告会社のURL入りの看板が書かれていました。

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上海旅行(6)~上海メトロ(地鉄)と人民公園の下の巨大地下街に驚き~

Shanghai_subway_4Shanghai_subway_5  人民公園に隣接する「人民広場駅」から南京西路(なんじんしーるー)へ地下鉄「上海メトロ」を一駅乗ってみました。まだまだ新しいので、どこも結構綺 麗です。中国語では「地下鉄」は「地鉄」、入口表記も「入口」と書かれていて、「漢字」のおかげで直感でわかることも多く、韓国ソウルのハングル語で書かれた駅の表記で戸惑った時とは大違いで、すごくクリアでした。
Shanghai_subway_2Shanghai_subway_1  YouTubeの映像にした、切符の自動券売機はタッチスクリーン式で地図から駅を選択したり、4人分をいっぺんに購入できたり、一瞬複雑そうな感じもしますが、すんなり利用できました。切符は固いRFIDカードで、改札に入る時は改札機会の上部にあるセンサーにタッチして入り、出る時はRFIDカードを回収する口へさして出ていきます。列車のシートはプラスチック製の日本の公園のベンチでよくみかけような感じの固いタイプのものでした。列車のラッピング広告も、駅貼り広告も派手でした(これは市内のバスのラッピング広告を見てもそう思いました)。ちなみにここでも、多くの人があまり荷物を持っていないのに、小さめとはいえリュックを背負っていたので、ガードマンにしっかりセキュリティ・チェックを受けました。
Shanghai_peoples_square 人民公園の上には緑があり、ゆったりした公園ですが、その下にはとても大きな地下街があり、飲食店やファッション関連のお店がたくさんあり、公園の上からはまったく想像がつかない世界でした(あまりガイドブックにも書かれていないので、Shanghai_peoples_square_2まだまだ新しい場所なのだと思います)。多くは日本でもよく見る地下街風で海外ブランド品も多かったですが、一部の場所は古きよき上海をレトロに再現した場所などがありました。

Shanghai_subway_3_2

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