2008年5月25日 (日)

ホーキング博士、NASA記念講演で「人類はなぜ宇宙の誰からも連絡を受けなかったのか」と問題提起

Newton_2 愛読書の1つは定期購読している科学雑誌の「Newton」です。「もう理科は卒業でもいいんじゃないですか」と笑われそうですが、毎年いろいろな発見があって今まで常識だと思っていたことがどんどん変わっていく「科学」というものから目が離せないという気持ちがあります。今月の特集は、火星探査機 Phoenix の着陸にあわせたのか「宇宙論」特集ですが、今回も「ダークマターとダークエネルギー」という私にとっては新たな概念をまた一つ知りました。これはまた別の記事で書かせてもらうとして、「宇宙論」の本題の前のニュース記事にあった、宇宙論で著名なイギリスの物理学者ホーキング博士( Stephen William Hawking )のNASA50周年記念講演「何故我々は宇宙に行かねばならないのか( Why We Should Go Into Space )」という話がおもしろかったのですが、Whyweshouldgointospace_2NASAのサイトに行ってみたら、講演原稿もビデオも完備していたので原文に遡り紹介したいと思います。
 ホーキング博士のこの講演の中に、「人類はなぜ今まで、宇宙の誰からも連絡を受けなかったのだろう?」というおもしろい問題提起があり、その答えとして3つの仮説を置いていますが、3つ目の仮説がちょっとブラックな回答ですが、ホーキング博士自身は2番目であることを祈るとしています。

【 問題提起 】人類はなぜ今まで、宇宙の誰からも連絡を受けなかったのだろう?
  Why haven't we heard from anyone out there?

【仮説1】理想的な惑星上でも原始的な生命が発生する確率が極めて低い
The probability of primitive life appearing on a suitable planet is very low

【仮説2】人類のように知性が発達する確率が極めて低い
The probability of that life developing intelligence like ours may be very low.

【仮説3】無線送信ができるまで知性が発達したら、核爆弾や他の大量破壊兵器を作る技術も持ってしまうから
When it reaches a stage of sending radio signals, it will also have the technology to make nuclear bombs and other weapons of mass destruction.

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2008年5月 4日 (日)

ゴードン・ベル(Gordon Bell)「ハイテク・ベンチャーを始めるプログラム」の和訳

Webjidai5tsunoteiri_2  先日、梅田望夫さんの「ウェブ時代 5つの定理」を読んで、シリコンバレーの”ベンチャー魂”を再発見した思いがし、ちょっとすっきりしました。この本の冒頭の第1定理「アントレプレナーシップ」の最初のページで、梅田さんが師と仰ぐゴードン・ベルプログラム記述形式の「ハイテク・ベンチャーを始める手順」の一部が引用されていて、時間ができたら、一度、全部を見てみたいと思っていましたが、ちょうどゴールデン・ウィークに入ったので、プログラミング・テイストを残したままの和訳に挑戦してみました。
 ゴードン・ベルは私にとっても印象深い人です。1984年にNECのソフトウェア生産技術研究所に入った時のプログラミング環境はゴードン・ベルが開発したミニコンのPDPやVAXでしたし、大学時代からの私の技術的な専門分野は「並列コンピューター開発」で、後にシリコンバレーにあるスタンフォード大学に留学させてもらった1992年頃には、優秀な並列コンピューティング研究開発を賞賛するゴードン・ベル賞 (IEEE Gordon Bell Prize) が設立された直後だったので、私にとってもゴードン・ベルという人は「コンピュータの神様」として頭に刻まれています。
 能書きが長くなりましたが、ゴードン・ベルの「ハイテクベンチャー: 起業成功ガイド( HIGH-TECH VENTURES: THE GUIDE FOR ENTREPRENEURIAL SUCCESS )」(1991年)から「ハイテク・ベンチャーを始めるプログラム」の"要約版"と"詳細版"を和訳してみました(原文にも2つが掲載されていますが、2つは微妙に違います)。特に、詳細版は、4つの会社成長段階別に記載されていまして、梅田さんの本でも紹介されていた"Bell-Mason Model"と一緒に眺めると、さらに理解が深まるような気がします(梅田さんの「CEOとマネージメントチーム」というページでも日本語で詳しく説明されていますね)。

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【 要約版: ハイテク・ベンチャーを始めるプログラム 】 Text File
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if フラストレーション > 報酬
     and 欲 > 恐れ
     and 新しい技術や製品が可能 then
begin
     exit(仕事);
     get(ビジネスプランを書くツール);
     write(ビジネスプラン);
     get(ベンチャーキャピタル);
     start(新会社);
     get(事務所、人、製品開発ツール、UNIXライセンス);
     sell(製品アイデア); design(製品);
     market&sell&produce(製品);
     while 新会社が儲からない then wait;
     get(もっと金);
     sell(新会社);
     リタイヤして;
     wait;
     restart;
     if もう一度起業したい then
          start(他のハイテク・ベンチャー会社);
     else
          start(新ベンチャーキャピタル会社);
end;

【後日談】 この記事を書き終わって数時間以内に、梅田望夫さん自身に発見いただき、「My Life Between Silicon Valley and Japan」のブログ記事でも紹介していただきました。おかげで、この記事自身、ずいぶんたくさんの人に読んでもらうことができました。

………<詳細版はこの後に続く>………

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2008年4月 5日 (土)

Wiiウェア「小さな王様と約束の国 ファイナルファンタジー・クリスタルクロニクル」、この品質で1500円は感動

Little_king  3月25日からWiiのゲームダウンロードサービス「Wiiウェア」が開始され、9タイトルがリリースされました。プリペイドで1000, 2000, 3000Wiiポイントを購入した後、500, 800, 1000, 1500Wiiポイントのゲームをダウンロードすることになります。3月末時点ではポイント毎に2本、1本、5本、1本のゲームが存在し、1000Wiiポイントのものが最も多いです。Wiiポイントの購入は、オンライン・カード決済か、携帯電話料金といっしょに引き落としか、店頭でプリペイドカードを買うか、コンビニでプリペイド番号を買うかの選択肢がありますが、私はオンライン・カード決済で購入しました。
 さっそく、一番値段の高い、といってもたったの1500円(1500Wiiポイント)の国造りRPG「小さな王様と約束の国 ファイナルファンタジー・クリスタルクロニクル」を購入しました。久しぶりのRPGのせいなのか、絵のファンタジーな感じが気持ちいいのか、国造りのプロセスが経営者マインドに響くのか(笑)、思った以上にはまっています。RPGでWiiらしいところを作り込むのはなかなか難しいですが、このゲームでは家を建てる時に王様の教育係のチャイムを呼び出す際にWiiリモコンを横に振るとこのキャラクターが出てきます(”アラジンと魔法のランプ”で魔法使いが出てくる感じ)。
 1500円のゲームということであまり期待してなかったのですが、これはパッケージで5800円で販売してもいけそうなクオリティで、「Wiiウェア」のプロモーション的な要素も強い1本であるにせよ、いかにパッケージ流通というものが製造・商流・在庫でコスト高なものだったのかと改めて認識させられます。また、500円と1500円のゲームはまだ充実していないので、「小さな王様と約束の国」を購入した人の半分ぐらいは500Wiiポイントを使わずにいそうで(2本目の1500円クラスへの期待感が大きい)、キャッシュフローも単品決済より改善しそうで羨ましいです。もちろん仕組み作りのための先行投資が必要なので、これが多少なりとも楽になるという程度でしょうか(今の任天堂さんの勢いからすれば、この程度の金額は関係ないかもしれませんが)。

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2007年3月11日 (日)

セカンドライフ公式ガイドと企業出店事例(mixi,BOOK-OFF,NISSAN,TOYOTA,Mercedes-Benz,CISCO)

Mixi_2 Guide  昨年末に出た英語版のセカンドライフ公式ガイドを買って本をぱらぱらしながら、セカンドライフ内のいろいろな場所をさまよったり、mixiBOOK-OFF などがセカンドライフ内に出店などというプレスを見てはその場所を訪れたり、Webサイトや雑誌で参照されているようなセカンドライフ内の名所?(NISSAN, TOYOTA, Mercedes-Benz, CISCO など)を検索して飛んでみたりしてますが、全体としての規模感に圧倒されてます。まだまだ利用方法はマニアックですが、これが普通の人が直感的にこう動きたいと思う通りに、簡単に動けるようなインタフェースになってきた時には(普段の生活のように歩くことを意識せずに自然に移動できるようになってきた時には)、ものすごいことが起きそうです。 Bookoff
 昨日も、寝る直前に2時間ぐらいセカンドライフ内をぶらぶらしたところ、はじめてセカンドライフのような場所を飛んでいる夢を見ました。特に、セカンドライフ内で空間把握するために垂直に飛び上がる癖が夢の中でも出てきたのがおもしろかったです。脳知覚としては現実とセカンドライフの区別はあまりがないようです。………<続きを読む>………

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2006年9月29日 (金)

オプト社の「インターネット広告による売上革新」の事例紹介は読みごたえ有

Uriagekakushin  インターネット広告代理店のトップ集団を走るオプトさんから「インターネット広告による売上革新」というすばらしい本がでました。インターネット広告の種類について網羅的に書かれている本は他にもありますが、価格情報などの陳腐化する恐れのある部分まで踏みこんで書いていたり、インターネット広告の活用について、ここまで広告主情報を生に近い形で開示している本は他にないのではないでしょうか。特に、「4.3.ブロードリーチ広告の直接的効果」や「第6章 ペイドリスティング広告の事例」はオプトさんならでは事例紹介だと思います。Zuhyou_1 事例紹介に入る前の「3.2.インターネット広告の効果指標」もわかりやすく、事例を理解する前のフレームワーク作りに役立っていると思いました。
 実は、この本、発行日にオプトさんからご贈呈いただきました。というのは、本の図表3-23のコンテンツマッチ広告の事例紹介のところで、本ブログ「デジタルな広告たち」を利用例として引用いただいているからです。オプトさん、ありがとうございました。

2006年2月19日 (日)

小学生向け「DNA抽出実験」

 日本科学未来館の「友の会」会員になっているのですが、いろいろと子供向けの科学教室を開催してくれるます。子供にどれに行きたい?と聞いてみると、しぶ~く「DNA抽出実験」をやってみたいというので(きっと白衣の実験写真が気に入ったのでしょう)、特別実験教室”バイオ初級DNAコース「DNAってなんだろう?」”に参加してみることにしました。
Dna_label  2時間の実験の中で、ニワトリの肝臓から写真の通りDNAを抽出します。肝臓をすりつぶし、薬品を入れて細胞核を壊し、DNAのまわりにある不要な物質を遠心分離器などを利用して排除していきます。小学校高学年向けですが、結構本格的です。
 親は見学だけだったのですが、それでもなかなか勉強になりました。Dna
・1人の人間の細胞数は60兆個
・1つの細胞核の中にあるDNAの長さは2m
・したがって、1人の人間の全てのDNAをつなぎ合わせると120兆mになり、太陽系の直径の約100倍になる
生命の神秘を感じます。
 子供が分けもわからず実験してがっかりしないようにと、親バカですが、実験の前の週に、国際的に有名な遺伝子学者”榊佳之氏”が平易に遺伝子について書いた本「遺伝子小学生講座」を読み、実験に行くまでの電車の中であれこれ教えてあげました。本を読んでみて、生命工学というのはここ何十年間でコンピュータの発展も寄与し劇的に発展したことを再認識しました。

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